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志望理由書




志望理由書は試験の第一歩、いかに上手く書けるかが勝負の分かれ道

大学編入&大学院入試の志望理由書

はじめに・・・
 大学編入試験・社会人入試・大学院入試などの試験では、志望理由書や面接に専門知識も必要になりますし、志望理由書に基づいて面接が行なわれるため、その比重は高く、筆記試験で上手くいっても志望理由や面接を乗り切れなければ合格できません。いわば、一次試験と思って真剣に取り組むことが必要です。
 大学側では、編入したい学科で何を研究したいのか、強い問題意識を持っている学生を望んでいますし、在学生の刺激になることを期待しています。資格志向や大学のブランドへのこだわりは歓迎しておりません。悔いが残らないように志望理由は具体的にしておくことが重要なポイントになります。


志望理由書とは・・・

※志望理由書は提出がなくても作成する必要があります。
 自分の入学プランで、学校側にとっては、受験生がなにを学びたいのかを知るための資料であり、面接の資料でもあります。
(1)内容構成・・・
   「志望動機」⇒「目的・問題意識」⇒「入学後の希望」⇒「志望校決定の理由」⇒「卒業後の進路・抱負」
(2)評価は・・・
   面接での受け答えで(矛盾・補足・裏付け)等を見て志望理由書上の人物像を比較して評価します。
   書き方によっては、自分が質問して欲しい方向へ、質問を導くことも可能です。
(3)最も重要な作成ツール3つ・・・

@志望校の情報をしっかり「収集調査」
 A.パンフレット情報  B.インターネット情報 C.オープンキャンパス情報
 D.テーマ資料・文献資料  E.大学・大学院講義情報

A収集した情報を自分の問題意識や経験に照らし合わせて「分析」
B自己の分析した情報を上手に活かし志望理由書として「提示」


志望理由書を書かせる目的

1.志望理由書の使用目的・・・
(1)受験生が何を学びたいのかを、大学・大学院が知るための書類で、面接の資料にする。
(2)どこを見ているのか。
@「受験生が大学・大学院で学ぶだけの資質を備えているか」を知るため

講義内容を把握できる資質がないと授業について行くことができませんので、学ぼうとする意欲をどの程度もっているか。強い学習意欲と問題意識・目的意識があれば、少々難解な講義や課題があっても、何とか乗り越えていけます。
A「学生として、さまざまな年齢の人との調和をとって学べるかどうか」を見るため
B「目的意識や問題意識を持ってきているか」どうかを見るため
大学・大学院は100%自分にあった学問を懇切丁寧に教える場所ではないので、積極的に問題意識を持って文献を多読し、大学の講義を自分で築いた学問体系の中に入れていく必要があるが、その力があるか否かを見ています。
C「大学側が、その人の望むだけの学問を提供できるか」どうかを見るため
開設講座の担当教員が移動の場合やパンフレット記載内容が提供できない、同じ歴史でも日本史しかない(希望は西洋史)などのミスマッチがないかを調べます。


志望理由書のタイプ&書く前の自己分析5点盛り(志望理由書の内容構成に必要)

(1)抱負タイプ・・・・大学に入学して学習したいテーマについて書かせるタイプで、300字程度で述べるもので学びたいテーマと履修したい科目を文章で述べる。
  「@志望動機⇒B入学後の希望」の順
(2)自己紹介タイプ・・・・・・・今まで学んできた学習と入学後の学習計画を600字程度で書かせるタイプ。
  「@志望動機⇒A目的・問題意識⇒B入学後の希望⇒C志望校決定の理由⇒D卒業後の進路・抱負」の順
オーソドックスな書き方でよいが、現役の学生の場合は今所属している大学・学部から何故編入をするのかの動機を明確にしておく。
(3)問題・テーマ論述タイプ・・・関心の持っている問題・テーマを詳しく述べさせるタイプなので、テーマを絞って、参考文献を用いながら800字程度で書いていくが、志望理由を問う論文試験と重なるため、目的・、問題意識の部分にかなりのスペースを割いて書く必要がある。
  「@志望動機⇒A目的・問題意識⇒B入学後の希望⇒C志望校決定の理由⇒D卒業後の進路・抱負」の順


…自己分析5点盛り…
@志望動機なぜ大学か。(どのようなきっかけで受験を考えたのか)
  A なぜ、四年制大学or専門学校
  B なぜ、学士編入学or大学院入学
  C なぜ、3年次編入学or社会人入試(1年次)
  D 受験を考えたきっかけ
A目的・問題意識大学で何をやるのか。
  A どんなことに関心を持っているか
  B どんな勉強・研究をしたいか
  C 入学してどんな資格を取りたいか
B入学後の希望入学したら具体的にどうするのか
  A 入学後、具体的になんの科目を履修するか
  B 入学後、どのゼミに入るか
C志望校決定の理由やりたいことと、その大学でなければならない必然性
  A 大学・大学院、学部、ゼミの特色など
  B 受験校でなければならない理由
D卒業後の抱負将来、学んだもの・研究したいものをどう生かすのか
  A 卒業後、どのような職業に就くのか
  B 学び研究したものを社会にどのように生かすのか


志望理由書を書くステップ5と評価
***明快かつシンプルに書くことが重要***
STEP 1
志望動機を A 社会人の経験・B 学生生活の経験・C 本や事象との出会い を踏まえて書く(長くなっても具体的に書くこと)
STEP 2
問題として関心を持っている事柄や、その研究の目的を書く
STEP 3
入学後、大学・大学院で学びたい内容を具体的に書く
STEP 4
その大学でどうしても学びたい旨を A 大学の特色・B 学部の特色・C 学科の特色・D ゼミの特色や開講講座(教授の指導内容) などを織り交ぜて書く
STEP 5
卒業後の抱負を書く
進学であれば、将来の職業などの視点だけでなく、大学院で身につけるスキルで将来何をやるのかまで書く必要がある


面接と志望理由書の関係と評価


最終チェック…@書かなくてはいけないこと
(1)他学部・学科からの志願者は、学部・学科の変更理由
●今学んでいる科目と関連する
●一般教養授業等で関心を持ったため
●家庭事情の変動で人生設計を変更する
●専門の講座が自分の狙っているものとずれている
●この先生のゼミで学びたい
(2)志望学部と出身学部が同じ場合に、大学を変える理由
■今の学部になくて志望大学にある講座
■同じ科目でも、学派や教授している内容に違いがある
■志望校の教授とゼミに魅力がある
■小規模の大学からマンモス大学への編入では、OBが多くネットワークが作りやすく就職に有利
(3)資格取得などの理由は、学校を選んだ決め手のところに書く
◆資格取得講座を積極的に行なっている
◆学芸員資格が取得できる
◆就職対策・指導が万全である
◆社会人が多く情報交換ができる
(4)エビデンス(証拠)として文を引用する場合は引用文を入れる
▲引用文は、「引用文」(人名、出版年)のかたちで入れる
▲最後に参考文献をまとめ、そこに出典(著者名、書店、出版年)とページを入れる
▲図、グラフに関しても必ず出典を入れる


最終チェック…A「おっ」と思わせる志望校の決定理由
無難な志望校決定の理由を述べた志望理由書は、多くの受験生が共有しており、平凡で印象につながりにくい
▼パンフレットに紹介されている内容
▼ホームページや受験雑誌で紹介している内容
▼オープンキャンパスや学校説明会で得た情報
「おっ」と思わせる志望校の決定理由を述べた志望理由書は、足を使ってリサーチした情報
第一段階
@志望大学に在学している学生から聞き取った情報
Aシラバス等による情報
Bインターネットにより直接得た、教授・ゼミ情報
第二段階
C志望大学に実際に行ってみた雰囲気
D実際に授業に出席して得た情報や、授業を通じて教授と話をして得た情報
第三段階
Eゼミを訪問して得た、研究内容や方法などの情報
F就職か・学生課に行って得た、就職状況、資格・対策講座の実施状況の情報


最終チェック…Bやっても書いてもいけないこと
<1>剽窃(盗作)・・・
<2>嘘・・・・・
<3>調査不足の資料・・・
<4>知ったかぶり・・・
<5>大学に対する本音・・・
<6>志望先の講座の主旨にあわないもの・・・

事例 1・・・志望理由書で具体的書く・・・
@なぜ、○○学科への編入を希望するのか
<同系統学科からの編入の一般的書き型>

短大生・・・今まで勉強してきたことを述べ、さらに発展させて学びたい
大学生・・・よりよい学習環境で学びたいことを記す
※面接で今まで何を勉強してきたのかという、受験者の姿勢が問われることが多いので要注意。
※同系統からの場合に気をつけることは「なぜ、今の大学ではいけないのか」という質問に説得力ある答えがないと、厳しい大学では不合格になります。自分の学びたいことについてゼミが出身校より充実しているとか、専門の先生がいるなど、あくまでも勉強にからめて説明できることが大切です。

<異系統学科からの編入の一般的書き型>

※必ずしも編入希望の分野について勉強しているとは限りませんので、無理に結びつけると矛盾が生じることもあるので、留学やボランティア活動など個人的体験、独学で学んだ新聞や本など。また、一般教養科目で履修したことことがきっかけで関心を持ったことなどを動機とするとよい。

A編入後、何を研究するのか⇒3年次編入の場合は直ぐにゼミや研究室を選択するので具体的に・・・

例えば、日本史専攻なら・・・
「江戸幕初期における商業・交通の発達について」など、具体的に記し、それをどのような視点から、どのような方法で研究するのか、明らかにします。その分野に関しては、面接で質問されても答えられるようにしておくことです。

B何故、○○大学なのか⇒できるだけ勉強したい内容に絡ませる

 大学のHPや大学案内・学部案内などをしっかり目を通して、カリキュラムの特色、ゼミの内容などについて確認します。さらに、大学を訪問して内部生向けの「講義内容」や「シラバス」を入手するよう進めます。また、オープンキャンパスなどを利用するのも方法の一つです。(面接で建学の精神を聞かれることはまれ)

C卒業後の希望は⇒志望理由書で記入欄が小さい場合で、未だ未定の時は省略してもいいのですが、面接では聞かれることが多いので答えは準備しておくこと。

 大学院進学を希望している場合は、目的を明確にしておいて下さい。どうしても未だ決められない場合は、無理に答えずに、「勉強しながら考えたい」でもいいでしょう。社会福祉・心理・看護など、将来の展望があることを期待される学科の場合は、「あとで考えたい」では目的意識が低いと判断されます。